筋肉痛のメカニズムは不明?
実は!筋肉痛に関する研究はかなりたくさん行われていますが、いまだに明確な証拠は得られず、筋肉痛のメカニズムは不明とされています。
以前までは筋肉に蓄えられた乳酸が刺激物質や疲労物質を生み出すことで痛みを感じているのではないかと考えられていました。
しかしこの説に関しては、最近の研究から乳酸は直接的に筋肉痛には関与していないことが明らかになってきていて、ほとんど否定される結果になりました。
現段階で考えられることは、「破壊された筋肉を修復する際に何かしらの原因によって筋肉に痛みを伴う。」なんて当たり前のことくらいしかわかっていないんですね・・・。
色々未知の部分が多い筋肉痛ですが、研究の結果わかってきている事もたくさんあります。
筋肉痛には時間差がある。
筋肉痛はなぜ運動後の数時間は平気だったはずが次の日になると激しい痛みがやってくるのでしょうか。
理由はいくつかありますが代表的な理由を1つ。
運動によって破壊された筋繊維自体には痛みを感じる神経は通っていません。
その破壊された筋繊維を修復する過程で筋肉が炎症することにより、発生した刺激物質が筋膜にたどり着くまで痛みを脳で感じることが出来ないのです。
そのため筋肉痛に時間差が生まれます。
筋肉痛を感じるのが早い人と遅い人
本題に入っていきましょう!
筋肉を感じるまでに時間差があることは上記で説明しましたが、それに加えて個人差もありますよね。
これも様々な説がありますが最近の研究ではかなりその理由がわかってきています。
老化ではなく遺伝?
よく「老化によって筋肉痛になるまでに時間がかかる。」なんてことを言う人もいますが、老化が筋肉痛までの時間を遅くするという意見に科学的な根拠は存在していません。
最近では筋肉痛を感じるまでの速度は遺伝による要素が大きいと考えられています。
運動の強度や時間は関係あるのか?
運動の強度や時間が筋肉痛の時間差に関係しているのかどうかですが、「関係している。」と考えられています。
この分野に関しても明確な証拠があるというわけではないのですが、多くのトレーニーの方々の実体験などからもおおむね正しいと考えられているようです。
確かに久しぶりに筋トレで前回と同じ重量を扱った日には24時間以内にはかなりの筋肉痛が起こってきます。
逆に老化に関しては、実際に歳をとるより前と同じ運動量を行うことは、なかなか難しいため比較的に運動の強度が落ちていると考えることもできます。
筋肉痛が治るのが早い人と遅い人
筋肉痛がひどくて日常生活に支障がでてしまう場合、むしろ知りたいのはこっちかもしれません。
筋肉痛が治る速度も個人差があるわけですが、これも遺伝が関わってきます。
しかし、「じゃあ諦めたほうがいいのか」と言われればそういうわけでもありません。
筋肉痛になるまでの速度は遺伝的な要因がかなり大きいと考えられているのに対して筋肉痛の緩和に関しては比較的対策や対応がとれるとも考えられています。
いったいどういった人が筋肉痛の治りが早い人なのでしょうか。
血行のいい人
破壊された筋繊維を修復するために筋肉痛のおこっている炎症部分には血液が送られるわけですから、血行が良い人はその回転速度も速いため修復も速いと考えられています。
これは遺伝的に血行が良いという場合も考えられますし、日常的に血行を良くする為の食事やサプリメント、ストレッチなどによって改善することが可能だと思います。
血行を良くする食事としては柑橘類、青魚、昆布、カボチャ、ピーマンなんかが有名です。
サプリメントではビタミンE、ナイアシン、アルギニンなどが血流をよくしてくれるでしょう。
個人的にはビタミンEに加えてビタミンB群や亜鉛も一緒に摂取できるスーパーマルチビタミンがおすすめです。
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