時間帯によって筋トレ効率が変わる理由
「どうせ筋トレするなら最大限に効果を発揮したい!」
そんな方が気にするのは最も筋肥大する、もしくは脂肪を燃焼する時間帯でしょう。
筋トレ効率が時間帯によって左右されるのは『体のメカニズム』が原因です。
交感神経と副交感神経
人間の体は1日を通して交感神経と副交感神経がそれぞれ優位に働く時間を行き来しています。
交感神経では体が活発的で血流もよくなり、戦闘的なホルモンの分泌も盛んに行われています。
副交感神経は血流は穏やかで、リラックスした状態を作り出します。
重たい重量という外部の敵に対して防衛本能で筋肉は成長しますから、交感神経が有利に働いている時間に筋トレをした方がいいというわけです。
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最適な時間帯が『夕方』と言われる理由

Gerd AltmannによるPixabayからの画像
多くの研究で筋トレに適した時間帯は夕方であるとされています。
これは先ほど述べた交感神経が優位に働いている時間が夕方であるからです。
血流が良いと筋トレに必要なエネルギーを血液に乗せて運ぶことが出来ますし、『パンプアップ』も起こりやすくなります。
さらにホルモンによって集中力や闘争心が増し、筋トレのパフォーマンスを向上させます。
すべての人に『夕方』が最適なわけではない
研究結果で夕方が最適だと言われているからと言ってすべての人に当てはまるわけではありません。
研究では一般的に規則正しいとされる生活習慣の人を対象としていることがほとんどです。
朝7時~9時に起きて、夜は22時~0時に寝ているような人。
さらに朝、昼、晩の決まった時間に食事を行っているような人です。
起床と就寝の時間、食事の時間が変わるとそれに応じて交感神経やホルモンバランスも変化するわけです。
『夕方』にとらわれる必要はない!

Gerd AltmannによるPixabayからの画像
筋トレに最適な時間は、クロノタイプ(朝方人間or夜型人間)や食習慣によって異なるため、無理をして夕方に筋トレする必要はありません。
プロテインを飲まないマッチョはあまり見ないですが、夕方以外に筋トレしているマッチョはたくさんいます。
さらに夕方にとらわれる必要がないと考える理由はジムの込み具合です。
参考⇒「24時間ジムの混雑状況」
混雑しやすい時間に行って筋トレが長引いてしまったり、あまり集中できないということになれば、夕方に筋トレを行う意味もなくなってしまいます。
この時間だけはなるべく避ける!
筋トレ効率を求めるうえで時間帯を選ぶことは、プロテインを飲むことなどに比べると相関性が低いことは明らかですが、わざわざ筋トレの効率が悪い時間を選ぶ必要もないと思います。
寝起きすぐの筋トレ
睡眠中は副交感神経が優位に働いているため、寝起きすぐはまだ体がリラックスしている状態です。
血液も比較的ドロドロな状態になっているため、十分にエネルギーを送ることができません。
寝起きすぐの筋トレは怪我の確立が高くなるという研究結果もあります。
食後すぐ
食後すぐは体内のエネルギーを消化に使っている状態です。
そのため、消化と筋肉にエネルギーを分散してしまうため十分にエネルギーが発揮できません。
極端な空腹時
ダイエット中などに空腹のまま筋トレをすることはある程度仕方のないことですが、極端な空腹はやはり避けるべきです。
特に、プロテインパウダーや軽食すらも数時間口にしていない場合です。
こういった空腹時には、体内でエネルギーを作り出すために筋肉を分解しかねません。
筋トレをしているのに筋肉がなくなっていくという悪循環に陥ってしまいます。
まとめ
- 筋トレの最適な時間帯は『夕方』である。
- ただし、規則正しい生活習慣を送れている人に限る。
- 個人差があり相関性も高くないためこだわりすぎる必要はない。
- 寝起き、食後、極端な空腹時は避ける。
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